高岡市医師会報掲載

第19回 口腔ケア・摂食嚥下訓練の重要性

 長期臥床によって骨突出部位に持続的な圧迫が加わって皮膚および皮下組織の血流障害が起こっても、栄養が充分足りていれば圧迫の加わっていない時期に組織が修復されま…

高岡市医師会報掲載

第18回 入浴こそ究極の創洗浄

 創傷処置時、日常的に行われる創洗浄ですが、その意義と方法を見直してみましょう。 受傷早期の創洗浄  傷を負ったとき、創傷内では白血球によって細菌は殺され、小…

高岡市医師会報掲載

第17回 褥創のポケットを切開するかどうか

ポケットの発症原理  褥創は、寝たきりなどによって筋肉量が減り相対的に骨突出が際立ってきたとき、体重によって骨突出部の軟部組織(皮膚・皮下脂肪・筋肉)が圧迫に…

高岡市医師会報掲載

第16回 表皮化のおこり方と創の収縮

 私たちの体は傷を受けても自然治癒力によっていつの間にか治っていきます。もちろん医師が傷の処置をし治癒を早めているはずですが、自然治癒力を最大限に発揮させてい…

高岡市医師会報掲載

第15回 体圧分散寝具の使い方

 褥創は骨の出っ張った部位が長時間圧迫されることで組織血流が途絶してできる創傷です。寝たきりの方で体位変換が充分行われないときによくみられることから、床ずれと…

高岡市医師会報掲載

第14回 褥創におけるズレ・摩擦・浸軟とは何か

 寝たきりの方の仙骨部などにできる褥創(床ずれ)は、持続的な圧迫が骨の飛び出たところにかかってできる皮膚おおび皮下組織の障害です。この組織障害による皮膚潰瘍で…

北日本新聞掲載

水分補給の重要性

 私たちの体は細胞の集まりでできていますが、すべての細胞の内部環境は一定になっています。これは細胞内に老廃物などができても直ちに血液など細胞外液に排出されるた…

高岡市医師会報掲載

第13回 酵素による化学的デブリードメント

壊死組織は異物である  創傷急性期には組織壊死が進行し、壊死組織(痂皮)として創面に残ります。以前は創面を乾燥させて、痂皮を早く作ることは治療の目的と考えられ…