インフルエンザやコロナウイルス感染対策で咳エチケットが大切です。咳エチケットは呼吸器感染で咳やクシャミをしている人が行うべき感染拡大を予防する対策です。インフルエンザやコロナウイルスは、咳をしたときの飛沫で感染します。飛沫はウイルスや細菌を取り囲む水分の塊です。最大でも2mしか届きません。咳をするときマスクをしているとこれがさらに狭くなり、飛沫感染を予防します。マスクをしていないときは、ハンカチやティッシュペーパーで受け止めます。これらがないときは、服を着た肘などで咳を受けるようにします。これが咳エチケットです。
このようにしない時は、手で咳を受け止めてしまします。手にはウイルスや細菌がたっぷりと付着しこの手でドアや手摺り、テーブルやカーテンなどを触ると、高濃度の感染源が付着し、長いと24時間以上生存します。この部位を知らずに触ることで感染が拡大します。
呼吸器感染は空気よりも、むしろ手を媒介として広がります。私たち人間は、口や鼻を触る生き物です。汚染した手で口や鼻を触ると、そこから感染が拡大します。実は、飛沫感染よりも手を介した接触感染の方が問題なのです。ものを触った後、なるべく早く手を洗うことが大切なのは、この理由によります。